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オッペンハイマー

  十数年ぶりに映画館に行き、チケットの買い方から分からず戸惑いました。アカデミー賞で話題になっている「オッペンハイマー」は上映時間が3時間、核爆発の音が激しいので年寄りには苦痛でした。悪魔の爆弾を作ってしまった天才の苦悩を丁寧に描いていて、今の世界の核拡散の現実に意識が向き、考えさせられました。

  クリストファー・ノーランは原爆開発に関わった当時の著名な物理学者を多数登場させて、当時の現場の緊迫感と高揚感を高めたドキュメンタリー映画にしています。悲惨な被爆地の映像を意図的に入れないで、観客の想像力を求めているようです。

  80年前のあの戦争は、人類に「パンドラの箱」を開けさせてしまった。オッペンハイマーの苦悩は今では人類の苦悩に変わりました。スタンリー・キューブリックの作品に「博士の異常な愛情」というコメディタッチの核戦争ものがありました。戦いに破れかぶれになったリーダーが核のボタンを押すことも起こり得る。想像を超えて、それが現実になる時代だと思います。映画の中でトルーマンが「恨まれるのは私で、君ではない」とオッペンハイマーを罵倒するシーンは印象に残りました。

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憧れのロシア

タトリンのインターナショナル記念塔(1919年)

  1917年のロシア革命のもと、ウラジーミル・タトリン(ウクライナのハリコフ出身)らの新しい芸術運動「ロシア構成主義」がうまれて、欧州やアメリカにも広がりました。有人宇宙飛行のスプートニク・ショックがあり、日本では、五木寛之の「さらばモスクワ愚連隊」が注目され、ドストエフスキーやトルストイが賞賛されていました。理系のバイブルとも言えるスミルノフの「高等数学教程」全12巻やランダウ・リフシッツの「理論物理学教程」全10巻の日本語版が出版され、冷戦時代のソビエト連邦は輝いていました。

  ウクライナで起きているような残虐で忌まわしい現実は、鉄のカーテンの内側で、社会主義の美名のもとに巧妙に隠されていたのかもしれません。1917年の革命から74年後の1991年にソビエト社会主義共和国連邦はあっけなく崩壊。連邦を構成した国々はそれぞれ民主主義国家として独立したはずなのに。虐殺を正義とするロシアの価値観を世界は許さないはず。名前を調べてみると、レーニン、タトリンさらにスミルノフもプーチンと同じウラジーミルでした。

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神の悪戯「デスバレーの動く石」

 アメリカにある灼熱の砂漠デスバレーの動く石の謎が解かれました。まれに降る雨で大きな池ができて、凍った氷が板状に割れて風に飛ばされて石に当たり、ヨットの帆のように石を押し動かす。1分間に数メートルも動くそうです。長年のミステリーは、アメリカの研究チームにより、GPSをつけた石を人工衛星を使って追跡して解明したそうです。報道された石の軌跡図を見て感動しました、